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江戸時代の中期に書かれた日本の百科事典『和漢三才図会』には、玃(ヤマコ)という名前の妖怪が紹介されているが、覚にそっくりである。玃は美濃の山中にいる猿に似た獣で、黒くて長い毛に覆われていて、人間のように二足歩行をした。人語を理解し、人の心を読むが害はなかったという。おそらくは、これが覚の起源なのである。『和漢三才図会』は、もともと中国明代の『本草綱目』を引用したもので、『本草綱目』には玃(チュイ)と呼ばれる妖怪が紹介されている。これは年老いた猿で、二本足で歩くなど、日本の玃(ヤマコ)とほとんど変わらない姿をしている。しかし、玃(チュイ)は人を玃(さら)うのが得意で、しばしば女性を玃って子供を生ませることからこの名前がついたという。そして、人の心を見抜くという能力も持ち合わせていない。ところが、日本に入ってきて、どうしてか人の心を読む妖怪になった。
漢字の「玃」という字は「かく」と読む。そこで、「玃(かく)」の代字として「覚(かく)」になり、「覚(サトリ)」になった。そこから人の心を見抜くという性質がうまれたのかもしれない。 これって、何か出典があるんですか? 独自解釈ですか? すいません、回答お願いします。
..11/ 1(Tue) 11:21[1659] |
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